2024年6月7日に映画が公開された【あんのこと】がAmazonプライムビデオで話題になっています!
こちらの記事では内容についてネタバレが含まれますので予めご了承ください。
主人公の杏を演じた河合優実(かわい ゆうみ)さんは
ボスクラフトのCMでのアイドル役や
ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(かぞかぞ)』
『不適切にもほどがある!(ふてほど)』でも主演を演じるブレイク俳優です!
そんな河合優実(かわい ゆうみ)さんが主演を務めた映画『あんのこと』・・・
元ネタとなった事件の話と新聞記事は、どこまで実話か?
最後に杏が自殺するトリガーに一因となった「やとは」との話はノンフィクションか?
【あんのこと】と新聞記事について調査しました。
ネタバレが含まれますので予めご了承下さい。
【あんのこと】元ネタとなった事件の話
『あんのこと』は2020年6月の朝日新聞の新聞記事と報じられた「ハナ(仮名)」に基づいた実話をベースに映画化されました。
ハナ(仮名)は小学生の時から母親の虐待にあい小学3年生のときから不登校になってしまいます。
11歳~12歳の頃には母親の影響で売春を強要され、
14歳の頃に暴力団関係者のススメで薬物に手を出し、
21歳のときに逮捕されてしまいます。
逮捕された後に取り調べをした元刑事の男性から誘われ、薬物経験者や家族らが語らう集まりに参加します。
そして「親身に気遣ってくれて、金銭や性行為などの見返りを求められないこと」に驚いたそうです。
「ハナ(仮名)」は東京都内の夜間中学で学習支援員を務める女性から夜間中学に通ってみないかと提案されて通う事になります。
その後「ハナ(仮名)」は介護福祉士になるという目標を見つけます。
病院で働きながら小学生の算数から学び直し介護福祉士になる為の実務者研修を実際に受けています。
そんな「ハナ(仮名)」ですがコロナ禍によって居場所がなくなり
2020年5月に自殺してしまいます。
その後の彼女を支援していた元刑事が2020年10月に別の相談者への性加害容疑で逮捕されたのです。
映画では彼女を支援していた刑事が懇意にしていた記者のリークによって逮捕。
その後に杏はコロナ禍によって働く場所をなくなくしています。
実話では杏が亡くなってから彼女を支援していた刑事が逮捕されているので、この辺りはフィクションされた内容で事実とは異なるようですね。
映画に出てくる雑誌の記者は、現実には存在しません。
しかし、この記者のリークが「正義とは何なのだろう」と最後は問われることになります。
日本では太平洋戦争時に情報操作がされて、日本国民は事実を知らされずに戦ってきました。
そして、敗戦後の日本国憲法で「言論の自由」が認められて、真実を知る自由を人は手に入れます。
真実を知ることは大切ですよね。
映画では「刑事が行ってきた不正行為をリークしたことで杏が死んだ」と稲垣吾郎さん演じる記者が苦しんでいるシーンがあります。
しかし「刑事が行ってきた不正行為」によって苦しんでいた女性がおり、その人を守るための行った記者のリークは被害女性を助けるという意味で重要な行動であったと思います。
芸能人や政治家の不倫騒動というのも雑誌で公表されるとあっという間にSNSやYouTubeに投稿されることで、テレビ以外のメディアで私たちが情報を得る機会が増えました。
最近では国民民主党の玉木雄一郎代表が元グラビアの小泉みゆきさんとの不倫が発覚し問題となりました。
しかし国民民主党の玉木雄一郎代表は「扶養家族の103万円問題」に切り込んでいて、国政での期待が大きいです。
ほかにも芸能人の松本人志さんから「性的行為を強要された」と2名の女性の証言が雑誌の記事になり、松本人志さんの名所棄損で、雑誌社に対して訴訟を起こしています。
「あんのこと」の刑事と松本人志さんを重ねるのは適切ではないですが、松本人志さんが日常的に「性的行為を強要」していたことが事実で、それを過去の被害者の実体験を借りて報道することに意味はあると思います。
しかし、松本人志さんの今回の騒動では「救われた人は居たのか?」って率直に感じてしまいます。
「性的行為を強要された」と2名の女性が当時受けたということが実際にあったのであれば、その「心の傷」を否定することはでれもできません。
しかし、過去の「心の傷」を雑誌に公表しても本当に被害を受けたとされる女性の心の傷は癒されるのでしょうか?
私はむしろ過去の「心の傷」を開いて、被害女性の心の傷を悪化させているのでは?と感じてしまします。
マスメディアとは出来るだけ「真実を報道することで、人を救う」ことに使われて欲しいです。
人の悪を公表することは、その情報を受け取る側にとってはとても刺激的で、欲求を満たすことにつながる事であるという側面は否定できません。
でもそういう刺激的な情報で欲求を満たすことはより強い欲求を求める結果となり、どんどん感覚がマヒしてしまいます。
自分だけで幸せを感じられる趣味を持ち、その趣味を通じて人と繋がるってこともできるので、そういう行動で自分の幸せ欲求を満たせたら幸せですね。
因みには私は現在『-真天地開闢集団-ジグザグ』にはまっています。
毎晩ジグザグの曲を聴いて歌って踊ってストレスを発散しています。
体を動かすってストレス発散には良いので是非お勧めです。
興味がある方はこちらの投稿からジグザグの振り付けを見てみて下さい♪
【あんのこと】杏と「はやと」はノンフィクション?
映画ではDVシェルターに住んでいる別の女性から無理やり子供を預けられます。
その子供が「はやと」です。
河合優実さんが演じる主人公の杏はそんな「はやと」の事を受け入れます。
一緒に遊んだり、なれない手つきでご飯作って食べさせ、おむつを買いに薬局へいきその場でおむつを替えてあげるシーンがとても印象的です。
この映画で一貫しているのは主人公の杏のやさしさです。
母親から虐待されていても、酔っぱらって血を流している母親を放っておけずに血を拭いてあげたり・・・
働いた貰った初のお給料で祖母にケーキを買ってあげたり・・・
普通逃げ出したい環境の中で、受け入れていく彼女に対して「どうして」と考えてしまいます
しかしそれが杏のもっている本質的なやさしさなのだろうと私は思います。
はやとのおむつを買い、杏が薬局から家に帰るところで杏の母親に見つかり、祖母のコロナ感染を理由に無理やり家に連れ戻されてしまいます。
家に帰ると祖母は元気で、母親に「はやと」を取り上げられた杏は売春を強要されます。
杏は「はやと」を返してもらう事を母親と約束し売春へと行きます。
しかし家に帰ると「はやと」の姿がありませんでした。
母親は「はやと」がうるさいと児童相談所に引き取らせてしまったのです。
実の母親ではない杏は「はやと」を児童相談所から返して貰うことはできません。
「はやと」を失った杏は、その怒りで母親を包丁で刺そうとしますが、それもできませんでした。
そして孤独になったショックで再び薬に手を出してしまい、薬を使った後悔の念から自殺してしまうのです。
映画に登場する「はやと」は完全なフィクションで実話ではありません。
実際に「ハナ(仮名)」は自殺はしています。
しかし、自殺の理由についてはわかっていません。
何故ならコロナ禍によって「ハナ(仮名)」は居場所がなくなり頼る人もいない中、命を絶ってしまったからです。
この映画では杏を薬から救い出してくれた刑事の逮捕
その刑事が逮捕される原因を記事にした記者
薬に手を出してしまい自責の念に駆られ自殺してしまう主人公の杏
色々な角度から色々なことが問われていると感じます。
とても重い内容ですが、実際にあったことがこの映画では語られています。
その現実から目をそらさないで見て欲しい作品ですね。
【あんのこと】実話とフィクションのまとめ
元ネタとなった事件と杏を薬から救ってくれた刑事の話は実話ですが
記者によるリークによって刑事が逮捕される話はフィクションで実話ではありませんでした。
コロナ禍によって杏の居場所がなくなったことは実話ですが、
杏とはやとの話はフィクションで実話ではありませんでした。
今回は2024年6月7日に映画が公開されAmazonプライムビデオで話題になっているた【あんのこと】がどこまで実話なのかを調査してみました。
皆さんも興味があったら是非ご覧ください。
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